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6ヶ月
犬と暮らし始めて、6ヶ月を迎えた。
ちょうどその日、かつて犬が暮らしていたセンターからインタビューの依頼があった。
老犬を終生預かるボランティアについて。
始めようと思ったきっかけとか、選んだ犬の決めてだとか。
困ったこと、問題点はないか。
センターに要求したい、もしくは改善してほしい点など。
加えて。
インタビューに同席したリサーチ会社の人からも、老犬を飼うにあたり、どのような心構えで臨んだか、など。
精神面と金銭面の両方から、犬を飼うことについて、質問を受けた。
世の中は高齢化社会。
今から犬を飼いたい、もしくは今現在、飼っている高齢者は多い。
その中には、最後まで飼育できるか不安という声も当然のこと多い。
そこで、犬を飼えなくなった高齢者に代わって、犬を貰い受けたい人とのマッチングシステムを考えているとか。
そのシステムは、終生預かりボランティアに通じるところがあり、参考にしたいとのこと。
さて。
私じしん。
どうして老犬と暮らそうと思ったのか。
人の愛を知らずに老いた犬に対して、自分ができることを考えた。
世の中には、あなたを愛する人もいるんだよ。
そう知って欲しい。
6ヶ月経った今。
きっとまだ伝わっていないと思う。
それでも良い。
今はただ、楽しいことを見つけて欲しい。
生きてりゃ良いこともあるな、と感じて欲しい。
なんて傲慢な同居人だ、と呆れるだろうか。
そんなんでも良いから、笑った顔が見たい。
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