現実問題として

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現実問題として

年の差恋愛、結婚だが、現実問題としてシビアな面はある。 親の許可、老後問題、定年問題、介護、妊活、子育て、ジェネレーションギャップ、体力差…あげればキリがない。 と、色々書いてはみたが殆どは当人同士のすり合わせの問題な上に、大体は金銭で解決することができる。 しかし、その中でも自然の摂理…年齢の呪縛は強い。 不運がなければ年上側が先に老人になり寿命を迎える事実からだけは逃れられない。 早くに未亡人となり、支え合う人を失う。 年下側はその覚悟は決めなければならない。 ポジティブに考えれば、愛する人の世話をし最後まで寂しくさせない可能性が高いとも言える。少なくとも私はそう考えている。 そして、年上側はその覚悟を背負った年下を受け止めて欲しい。 なるべく苦労をかけるまいと、健康的な生活を心がけ、死んだ後も不自由が少ないように…という「気持ち」が欲しい。 絶対にそうして欲しいとかではなく、そう思う心が美しいと思う。 そしてここに年の差恋愛の美学が生まれます。 年上の包容力に甘えながらも将来は支える覚悟を持つ年下と、 年下を愛しながらも将来への不安を抱える年上、 年上は精神面や金銭面で優位に立てがちだが、性的魅力や将来性では年下には敵わない。 年の差というのは、同世代や身分差などでは中々再現できない、パワーバランスが時と場合によってコロコロと反転しまくるカップルなのです。 この絶妙で危うい力関係のバランスが愛しさのパワーを産み出します。
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