推しに裏切られた私は、将来有望な孤児たちを推します!〜冒険者の敏腕マネージャーが裏切られて泣きながら育ててザマァを見るまで〜

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そう判断した私は、二人のもとへ走り出した。 「ヒェッ……」 ふと聞こえた小さな悲鳴。 そちらへ視線を向けると、ジョニーの妻であるエミリーがペタリとお尻をつけて震えていた。 何に震えているのか。 彼女の足元には、剣と錫杖が突き刺さっていた。 ……あ。 その様子を見てなんとなく察した私は、暴れるピーターのもとへ全力で駆けた。 するとピーターは、ギルドマスターの腕を振り払い、倒れ伏すジョニーへと言い放った。 「ウチのマネージャーを侮辱すんじゃねえよクソが!」 続けざまにナターシャも。 「アイコさんはウチのマネージャーです!もう返しませんから!」 こんなん言われたらもう、無理よね。 涙、止まるわけないよね。 「あり゛がどぉぉぉ!」 私は二人を抱きしめた。 とても嫌がっていたけれど、このぐらいは許してほしい。 「うげっ、鼻水」 「アイコさん、苦しい苦しい」 「二人共ありがとね゛。よぐ頑張゛っだね」 一生、推していいですか。
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