CHAPTER Ⅳ 悪魔祓い

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後から追いかけてきたクレアが言った。 「遠藤くん! 聖水を浴びせるのよ!!」 ハッとした朝陽はポケットの中から聖水の瓶を取り出す。 そして——なんと丈司に馬乗りになって聖水を浴びせ始めた! 「何て力技……! でも、そういうのは嫌いじゃない!!」 ——クレア、時が満ちたぞ!!!   そう叫んだジャンはクレアを見た。  クレアはジャンの目を見て頷き、二人は呪文を唱え始めた。 『(しゅ)よ、わたしの力よ、わたしはあなたを慕う。  主はわたしの岩、砦、逃れ場』  丈司が手足をありとあらゆる方向に捻じ曲げ、何とか朝陽の手を逃れようとする。  朝陽は絶対に放してたまるかと全体重をかけ、暴れる丈司を抑えつけた。
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