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後から追いかけてきたクレアが言った。
「遠藤くん! 聖水を浴びせるのよ!!」
ハッとした朝陽はポケットの中から聖水の瓶を取り出す。
そして——なんと丈司に馬乗りになって聖水を浴びせ始めた!
「何て力技……! でも、そういうのは嫌いじゃない!!」
——クレア、時が満ちたぞ!!!
そう叫んだジャンはクレアを見た。
クレアはジャンの目を見て頷き、二人は呪文を唱え始めた。
『主よ、わたしの力よ、わたしはあなたを慕う。
主はわたしの岩、砦、逃れ場』
丈司が手足をありとあらゆる方向に捻じ曲げ、何とか朝陽の手を逃れようとする。
朝陽は絶対に放してたまるかと全体重をかけ、暴れる丈司を抑えつけた。
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