1人が本棚に入れています
本棚に追加
ーー
「はっ!」
うっかり椅子で寝てしまってどれくらいが経ったのだろう。
お昼過ぎにここに着いたけれど、まだ空は明るい。そこまで時間は経っていないのかも。
腕時計を見れば、3時を少しすぎたころだった。
「……なんてこと。もうおやつの時間じゃん」
1人呟いた私は、いそいそと鞄の中からスキレットを出す。保冷バッグからは板チョコとマシュマロを。
「やってみたかったんだよねぇ~」
スキレットに板チョコを割って入れる。ひとかけつまみ食いをして、さらにマシュマロも入れる。これもひとつつまみ食いをしたらスキレットをキャンプ用コンロの上に置き火をつける。
弱火でいい感じにチョコとマシュマロが溶けるのを待つ間にクラッカーを出し、2枚ほどそのままかじる。
「いい感じいい感じ」
火を止めたら、クラッカーの上に溶けたチョコマシュマロを乗せる。それを上からクラッカーで挟めば……。
「スモアのかんせーい!」
キャンプ料理を調べているときに、おやつの動画まで流れてきたから絶対に作るぞと決めていたスモア。
猫舌の私はふーふーと息を吹きかけてチョコとマシュマロを冷まし、スモアをかじる。
最初のコメントを投稿しよう!