最悪な夜

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 性的なことをしているのは同じなのに、シオンに触られている時とは全然違う。  もともとユノはヤンが苦手だったから、その所為でもあるのだろう。  今もこうやって言葉で詰られるだけで、心臓の辺りがキリキリと痛んだ。  自分は規則を守れない最悪の人間で、卑しい平民。この場所に住めること自体がおかしくて、無理やりこんなことをされているのに感じている変態なのだと、そんなことを淡々と言われている。  本当に嫌なのに。怖いのに。それなのにイクのを我慢出来ない。 「この程度で満足していないでしょう。こっちも用意してきているので、使い方だけ教えておきましょうか」  取り出されたのは、さっきユノが視界に入れてしまった金属だ。  男性器を模したそれが、ユノの中心に乱暴に沈む。 「うぁっ、あ、やだ……っ、ん」 「簡単に咥えますね。随分と使い込まれているようで」  涙や唾液でぐしゃぐしゃのユノの顔に、恥ずかしくて更に熱が溜まる。  こんな刺激でも当然のように感じてしまう自分が嫌で、耳を塞ぎたいのにそれすら出来ない。  張形を出し入れされる度にぐぷっ、ぐちゅっと卑猥な音が響く。抜き差しされると足がガクガク震えて、お腹の奥まで犯されている気がした。 「やだっ、あ……シオン、シオンッ……!」 「ああ、恋人か何かの名前を猫につけたんですか? 悪趣味な」 「ちがっ、違います、もっ、あぁっ……や、だめっ、それだめぇっ」 「道具を使う練習だけでなく、声を抑える練習もした方がいいですよ。外まで聞こえる」 「ふっ……うぁ、あぁぁ、っんあ!」  また、無理矢理イカされる。  張形が挿れられている今も、乳首と陰核に取り付けられたものはそのままなのだ。  一気にいろんな場所を責め立てられ、脳が焼き切れそうになる。 「っ抜いて、全部いっしょだめ、だめですっ! イクッ……!」 「ほら、一人でも十分楽しめますね?」 「ちがっ、挟んでるのやだ、やだ、っんん! あっ、そこだめ……っひぅ、弱くて、そこでびりびりされるとイッちゃ、のっ!」  どれだけ腰を揺らしても逃げることが出来ない。  背をのけ反らせて絶頂に達するが、道具が外されることはなかった。
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