遭遇

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遭遇

それから1週間が過ぎてタダ券で美乃里ちゃんにバーガーセットをご馳走様する日がやって来て。 また、あの人達に会えたりしないかなぁと思っていたら放課後、高そうな車が止まっていてその車を横切ると助手席からさっきまで頭の中で妄想していた彼らが現れた。 「あの~ちょっと宜しいでしょうか」 「え??、私に何か御用でしょうか?」 「(とおる)、やっぱりそうだ」 気だるそうに運転席で答える相方 「やっとか、彼方(かなた)」 私の顔を見て美乃里ちゃんに小声で聞かれる。 「この人達が例のイケメン?」 「そうそう、」 「ずっと探していたんです。やっぱりあの程度のお礼では申し訳無くて」 下校中の同級生や下級生の注目を浴び人が集まりだした。 キョロキョロ辺りを見回す。彼方 「あのとりあえず乗って下さい」 後部座席のドアを開いて招かれ一瞬考えたけれどこのまま注目を浴び続ける事に耐えかね彼等の車に乗る事にした。
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