私の恋は占い頼み?

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 ベッドから起き上がり、カーテンを開けると、澄んだ青空が広がっていた。今日は絶好の海日和だ。 「準備しなくちゃ」  鏡の前に立ち、髪をとかしながら、いつもより丁寧に支度をしている自分に気づく。休日に拓海に会えるから、気合が入っちゃってるんだ。  きゃーん! 意識したら、めちゃ恥ずかしくなってきた!  拓海とは同じクラスで隣の席。お互いの名前に『海』が入っていたことがきっかけで自然と話すようになった。仲良しの友達も交えて、学校帰りに男女6人で一緒に遊ぶようになったんだよね。  制服以外で出かけるのは初めて。拓海、私の服装どう思うかな?  鏡越しに、昨夜選んでハンガーにかけておいた淡いブルーのシャツワンピースを見つめる。ふわふわとした気分でいると、ワンピースの横、窓辺に置いてあったおまじないの砂糖の山が目に入った。  そうだ、おまじない! 砂糖が減ってるといいらしいけど……どうかな?  近づいてのぞいてみると、小さくて黒いものが動いている。 「!!? (あり)~!? どこから入ってきたの? もーやぁだぁ!」  そっと小皿を持って、ワタワタと急いで庭へ移動した。ふわふわな気分はどこかへ飛んでいき、ドタバタと一日が始まった。
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