私の恋は占い頼み?

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 足がつりそうになるなんて、ツイてな~い。  ブツブツとつぶやきながらパラソルの下でマッサージをしていると、少しずつ足裏の感覚が元に戻ってきた。ホッとしていると、ふいに冷たい感触が頬に伝わった。「ひゃ!」と驚いて振り向くと、スポーツドリンクを手にした拓海が、いたずらっぽい笑顔で立っていた。 「どうした? 足でもつった?」 「つりそうだったけど、もう平気。なんでわかったの?」 「んー、陸にあがったとき、歩き方がおかしかったから。ミネラル補給がいいらしいよ。はい」  拓海が、ペットボトルの(ふた)を軽く開けて渡してくれた。  やっさし~い! もう……しゅき♡ 「ありがとう」  ドリンクをひと口飲み、拓海を見ると、大きな口を開けてイカ焼きを食べようとしているところだった。  思わずじっと見つめていると、私の視線に気づいた拓海が「食う?」とイカ焼きを差し出してきた。  食う? 今、食うって言った? 拓海、自分がなに言ってるかわかってるの? 私が食べて、拓海がその後食べるってことは、間接キ、キ……ああ、このイベント心臓に悪いよー!  突然のことに驚きながらも、目の前のイカ焼きのいい香りに引き寄せられて、パクッとかじりついた。 「……おいしい」 「マジで? なんか小腹減っちゃってさ」  拓海は、私がかじったイカ焼きをパクパクとおいしそうに食べている。  ドキドキしてるのは私だけ? はぁ……と切ないため息をついていると、イカ焼きはあっという間に串だけになった。
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