迷信(superstation)

それは衝撃的な出会いでした。
私（妻木(つまぎ)美優(みゆ)）学院の入学式に声楽部の歓迎で
ソロで歌っていた先輩との出会いでした。
先輩の歌声は天使が舞い降りて来たかの様な
歌声でで、その歌声を聴いた時から私の恋が
始まったのです。
彼女は二年生の先輩、声楽部の朝倉(あさくら)萌音(もね)さん
とてもキュートで恥ずかしがり屋さんそう
学院の天使にふさわしい人！でもそんな彼女
はとてもコミ症だと同じ声楽部の人から聞き
ました。
毎朝、通学電車の中、私はそっと遠くで彼女
を見ていた。
そんなある日の出来事、混み合った電車の中
人混みに押し出された私は朝倉さんの目の前
に突然に私は声も出ず。
ただ顔を赤するだけで、そんな私に朝倉さん
は声を掛けてくれた。
「大丈夫？怪我してない？」
私は咄嗟(とっさ)に
「大丈夫です！」としか答えられなかった。
そんな私を見て
「怪我なくて良かった。」

私は「ぶつかってしまってごめんなさい！」
「いいのよ、今日はこんでるもんね。」
何このシチュエーションは何時もなら朝倉
さんは友達と楽しく会話してるのに今日は
一人？
「あの、何時もご一緒だったお友達はどう
したのですか？」

「あ～部活の早練で一つ早い電車に乗った
とLINEが来てたから今日は一人よ。」
私は恥ずかしくて目を合わせるのも出来ず。
下を向いたままで。
「そうだったのですか」

「そう言えば何時も同じ電車に乗ってたよね？
お名前は？」

「あっ！私の名前は妻木美優です。」
私はどもりどもり答えた。

彼女は
「妻木なんて珍しい苗字ね。」
私は
「良く言われます。」

彼女は自己紹介をし始めるが
言う前に私が答えた。
「知ってます。朝倉萌音さんですよね。」
彼女は何で自分の名前を知ってるのか？
びっくりした様子。

「何でわたしの名前を？」

「入学式の時に歓迎式でソロで歌ってました
よね？
歌の紹介の時に名前を言っていましたから。」

「あ～　そうだったんだ。なんか恥ずかし
いな～」

何？この人！歌う声も天使だけど生声も
可愛い！
やばい！やばい！もうやばい！
抑えきれないよ！
「好きです！」

彼女はびっくりした顔で
「えっ？」と答えた。

私は「歌を聴いたその時から好きになり
ました。」

彼女は「あ～ありがとう」

うっ？何か勘違いしてる？
ファンとしてとか？
ここまで言ったらハッキリ言わないと
「朝倉さんのことが好きでずっと恋して
ました。
私と付き合って下さい！」

彼女は戸惑いながら
「だってわたし達は女の子だよ？」

私はも行くしかないと思い。
「知ってます！でも好きになって
しまったの友達としての好きじゃないの
貴女その者を好きなんです。」

周りの雑音も聞こえない？
二人の間には時間が止まってしまったかの
ような感覚が走る。

彼女は優しかったそんな私に対して
決して嫌な顔もせずに、こう答えた。

「呼び方は美優ちゃんでいいかな？」
私はびっくり真坂の名前で呼んで貰える
なんて！
「はははい　いいです。」
何か涙が出てきちゃった。
「初めは友達からでいいかな？
だって美優ちゃんの事？分からないから？
はいハンカチ使ってね。」

私は「そんな勿体ないからいいです。」
そう言うと彼女は
そのハンカチで私の涙をぬぐってくれた。
そのハンカチから香りは甘い香りと
朝倉さんの匂いもほのかに感じた。

「もう駅に着いちゃったね。
一緒に行こうね。」

そう言うと私達は一緒に学院へ向かったの
でした。
私は朝倉さんの後に続き
その後には甘い恋の香りが私の体中に染み
込んでいく。

もう直ぐ夏休み
こうして電車で会える日も数週間で
私にとってはなが～い夏休みになる。

あれから私達は同じ電車で通学し
一緒に帰る事も多くなった。
でも友達以上の関係には中々なれずにいて
私はこのまま友達として終わってしまうのか
心配で心が壊れそうになっていた。
夏休み前の帰りに私は心の決めた。
朝倉さんの部活を終わるまで、図書室で
待っていて、部活が終わったら図書室に
迎えに来てとLINEをしていた。
朝倉さんは部活を終えると図書室へ来た。
私は読みたい本が見つからないと言うと
一緒に探してくれて、人気のない奥まで
誘いそこで私は朝倉さんに・・・・♡
後ろから抱き着き、
「私ではだめなんですか？」
そう言うと朝倉さんは
「ダメなんかじゃないの、どうして
いいかわからなくて、このままでも
いいのかなって思い始めていたの」

私は思わず朝倉さんを抱きしめて
見つめて
キスをした。
それはとても柔らくて、体が溶けて
しまう程に甘い時間が流れていた。
びっくりしたのはそんな私のキスに
なにも抵抗せずに私を受け入れてる
朝倉さんにもっと激しいキスを私はした。
唇と唇が重ね舌と舌がが絡み合うキスに
私はもう止められずに朝倉さんの体を
求め始める。
甘い声が朝倉さんの口から洩れ
息づかいは荒くなり私は制服のブラウスの
釦を一つづつ外して行くと可愛いブラが
顔をだす。
朝倉さんは
「これ以上はダメ。」
か細い声て囁く
私はなら二人きりになれる所ならいいの
と言うと
「初めてだから、優しくして」

学院を後にし朝倉さんの家で
私達は結ばれた。

恋とは何だろう？
愛とはどう言うものなの？
片時も朝倉さんの事が頭から離れない
今は一緒に居られる時間はほんの僅(わず)かだけど
ずっと一緒に居られたら
毎日、貴女の胸の中で甘えたい。

恋は不合理きわわりない物
心はいつも合理的ではなく
それは思いが強くなるに連れて
壊れてしまう幻にも似ている。

だからこそ迷信にも似たもの
かもしれない。
二人の恋は迷信となる。