医療措置入院について

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 保護室に入るには、医療措置入院というものがあって、親が自らの意思で、保護室に預けるという趣旨である。  医療措置入院で保護室に入った患者は、外界との接触は警察以外に電話出来ない=その場合もテレフォンカードをスタッフに言って(テレフォンカードの代金は親が支払っている。)かりて電話するという制約を受ける。  保護室内で嫌な思いをしまくった私は風邪をひきかけ、とても心細くなったある時、頭のかたすみに「医療措置入院とは、親が自らの意思で入院させているのだからその意思を撤回しさえすれば、ここから出られる。」と思い、警察に電話するとうそをつき、(これも理由をきかれて、その筋が通っていないとかしてもらえないケースもあるので(=そうなったら絶望的である。))理由をきかれた時、「いるねん」とだけ返事をし、上手く相手をけむにまき、親に「SOSだ。」と言って医療措置入院の仕組み(親も今イチこの危険性を分かっていなかったらしい。=風邪をひいたりしたらどうなるか)を説明し一気に退院にこぎつけた。(出ても地獄が待っているのは分かっていた*中、もう二度と出られないと思っていた二重苦の中)*=そもそも保護室に入るということは絶望している。
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