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進む道
あの後レンは発狂し、チハヤを殴り殺そうとした。
私が無意識にチハヤをかばったことで、
レンは裏切られた気持ちになったようだ。
警官に捕らえられて連行されるチハヤを冷たい目で見ていた。
追い打ちをかけるように、私の妊娠が発覚した。
お腹の中にいる赤ちゃんを幸せにしてあげたい…
嘘でもいいから、レンに受け入れてほしいと思った…
そんな都合の良いことは起こらない…
レンはすぐに中絶しろと言った。
また平和な日常に戻ろうと…
私の中にある命…
それを私が守らなくてはいけない。
それは私とレンを引き裂くものとなった。
私は一人で子どもを産んで育てはじめた。
可愛い女の子だ。
私は全力でこの子を守り抜く。
何があっても…
たとえ後悔したとしても…
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