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その日、私達アメリカ海軍と海上自衛隊が共同で運営している横須賀にある海軍基地が、未曾有の大地震に見舞われた。
横須賀基地に所属する全ての人々は、皆大地震から身を守るために、各々が身を守れる場所に避難し、それぞれ揺れが収まるのをひたすら待っていると、約一分程で地震は収まり、それぞれの隊員達は、基地内の被害状況を確認するために、一斉に外へと飛び出した。
そして外に出た隊員達は、全員が明らかな異変に気がつく。
「ここは……どこ?……街は??」
基地の外を見て呆然と立ち尽くしている米海軍と海上自衛隊の面々の中で、ボソボソっと小さく声をあげたのは、アメリカ海軍に所属し、女性ながらF/A-18スーパーホーネット戦闘機を操るエースパイロットのオリビエ・ピヨン少佐だった。
そんなピヨンの声を聞いて我に返った人々の中に、陸上自衛隊でV-22オスプレイのパイロットとして活躍をしている、メグミ・コノハ大尉の姿と、彼女に連れられてこの基地を訪れていた、国際医療団体STARSに所属している医師である、森村 真希の姿も確認できた。
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