侵略と破壊の果に

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「だめー!!!マリアーーー!!!!」 まるでアクション映画に出てきそうな断崖絶壁の上で、今正に生け贄に捧げられようとしている娘を目の当たりにして、その母親らしき女性が、そう叫びちらしている。 その女性を身を呈してして止めようとしているのは、恐らく彼女の夫であろう男性だ。 彼等はかつて、人間が食事と言う行為を奪われた世界で生きていた住人である。 しかしその世界は数年前に、突如地球と言う星から転生してきた[ロシア海軍]によって、人としての食と言う文化を取り戻した世界の住人であった。
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