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3
「私の魂は彼女と同化して、
今では、
あなたを…
…愛してるの。
私が、
あなたに幸福をあげる。
だから…、
私を幸せにしなさい。」
「あぁ…」
言葉にならない言葉が心から溢れてくる。
彼女の言葉は、
『彼女』の言葉。
間違いない。
彼女は『彼女』だ。
……彼女が言った言葉は、
『彼女』のプロポーズの言葉。
「はい。」
精一杯のプロポーズの返事は、
『彼女』と彼女に届いたのか……。
ややの間のあと、
「『彼女』よりも愛してくれなきゃ…
いやよ。
私、
『彼女』に負けないくらい、
あなたを好きなんだから…。
……それと、
『彼女』に聞かせた最後の冗談。
《布団が吹っ飛んだ》
彼女は、笑いながら、天国へ旅立つことができたって。
ありがとうって伝言頼まれてたの。
しかし、
壊滅的な冗談ね。
私が調教してあげるわ。」
彼女は、
私を抱きしめて、
耳元で世界で一番の、
愛の言葉と、
面白い冗談を囁いた…
おしまい
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