彼女の背には羽を、そして世界は終わりを告げる

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 あたしはしばらくそれを呆然と眺めた後、ふらふらと彼女の部屋を後にした。  彼女がいないなら、ここにいる意味はない。  まあ、彼女はもう地上にいないのだから、どこへ行っても同じだけど。  街をさまよう。  それがどんなに危険か、あたしはわかってなかった。  でも、もう何も考えられなかった。
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