『策略』

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 ズボンの上からぎゅっと握られるとジワリとシミが広がった。ガチャガチャと音がして、ガシャンっと床に剣が落ちる音がした。クレアが剣のホルダーを外して床に落としたのだ。  荒い息を継ぎながら僕のズボンを引き抜こうとしてもたついた。  酔って、Ωのヒートにあてられてラットを起こしている。  焦点も合っていない。きっと相手が僕なのも分かっていないだろう。  それで構わない。そう図ったのだから。  ズボンを脱ぐために足を上げると、その足首を掴まれて開かされた。あまりの痴態に抗いそうになったが、こらえる。下着をぐぃっとずらして荒々しく手が差し入れられた。 「んっ……」  発情期でそこは十分潤っていて、簡単にその指を受け入れた。ぐちゅぐちゅと広い衛兵控室に音が響く。暗闇の中で近づかなければ顔も見えない。 「ああっ……んっあ」  指の動きを敏感に受け入れて、歓声が上がると中の指を締め付ける。  熱い。  首から感じたことのない熱が広がって、首を掻きむしる。 「ああツ……もうっいれ……」
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