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じゃあ続きはまた、と電話を切ってから、さてどうしたものかと考えた。
星は、その後も二回流れた。自分で設定した告白の条件は満たしたわけだ。しかし……。
「気まずくなるのも……我慢できなくなるのも、よくないよな」
一際強く輝く星に問いかけてみても、返事はない。振られたら気まずいし、両想いになれたとしたら、手を出さない自信はない。両親のいない隙に高校生を家に連れ込んで、自分のものにするっていうのは……二十九歳社会人としてはアウトだろう。おじさんの信頼を裏切るのも申し訳ない。
「呑気な顔しやがって」
ほっぺたをつっついてみても、起きない。警戒心ゼロ。
「わかんねー……どっちなんだよ」
脈があるのか、全くないのか。
そろそろ足が痺れてきた……。
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