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圭太が目を覚ましたのは、あれから十分後だった。眠そうなのをなだめすかして車に乗せ、家に連れ帰った。
室橋家の電気は消えていたから、おじさんたちを起こすのも気が引けて、俺の家に担ぎ込んだ。
圭太が泊まる時は、俺が書斎にしている一階の洋間のソファーで、いつの間にか寝入っていることが多い。「近くにいたいから」と言って。
俺は一階でも二階でも寝られるようにしてあるから、圭太を一階で布団に入れて、自分は二階で寝る。
だけどこの夜は、ソファーに寝かせて、いつまでも寝顔を眺めていた。
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