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37-1 龍の番**
*これから先、性的な表現を含みます。苦手な方は注意してください。
*R18要素あり。背後にご注意ください。
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いくら慣らされていたとはいえ初めての交わりだったのに。なのにこんなにも感じるのは番同士だからなのか?イスベルクはオレを自分の番だと言ってくれていた。ヒトであるオレには番とは伴侶ぐらいにしか理解できなかった。だが今契りを交わすオレの身体の中を渦巻いているこの感覚は。この快感は。ああ、これが番という事か。
唯一無二。この蕩けるような快感と身の中に蠢く渇望。イスベルクが欲しくてたまらない。突き上げられるたびにもっと奥へと誘い、精を搾り取ろうと自分の内側が収縮するのがわかる。
オレはどうしてしまったんだろう。こんなにも貪欲だったのだろうか?イスベルクがオレの中に精を吐き出すほどにオレの中が塗り替えられていく気さえする。
「……ルミエール。大丈夫か?」
耳元でイスベルクの声がする。結局あれからオレの意識が飛ぶまで何度も繋がったのだ。
「すまない。止まらなかった」
気まずそうに話すイスベルクの眉はへにょっと垂れ下がっていた。可愛い。オレはやられ過ぎてぽわぽわした頭で足腰がたたない状態。うぎゃあ。恥ずかしい。ちゃぽんと水の音がしてようやく自分が浴槽につかっていることに気づく。オレはイスベルクに抱きかかえられる格好で湯船につかっていた。
「汚れた体は綺麗に洗ったのだが、どこか痛いところなぞはないか?」
え~?洗ってくれたの?ありがとう……って!全部洗ったって事だよね?これってその、アレとかナニとかも?
「うん。えっと、ごめんよ、世話かけちゃって」
「いや。そんなことはない。それより、腹を壊すらしいから掻きだしたいのだが加減がわからなくてな」
「かきだす?」
「……シーヴルが腹に精液をためすぎると壊すと言っていた」
うがあ、シーヴル。そんなことまで心配してくれるの?ってか今どこに居るのさ?
「今もいるの?」
「いや、さすがに今はいない。風呂には二人ではいると伝えたのでな」
ほっと息を吐く。腹に手を当てると確かに少し膨らんでるような気がする。ここにイスベルクの雄がはいってたんだ。そう思うと顔が熱くなる。オレ達って本当に契ったんだな。
「そんな可愛い顔をするな。また欲しくなってしまう」
「バカッ。やりすぎ……」
ざばっと湯船からオレが立ち上がろうとすると足に力が入らなくてそのまま腰を抱かれた。湯船の淵に手をついてイスベルクに尻を向けた姿勢となる。ひゃあ!
「このまま掻きだすからじっとしていてくれ」
イスベルクの指がつぷっと後ろから挿いると探るような動きをしだす。まだ中が柔らかいのか違和感はさほどもない。むしろまだ敏感な場所を抉られ喘ぎ声が出てしまう。
「んぁッ……ぁん!……だめ……そこ……ぁあ」
「……ここか?」
ぐりっと擦られ背中をそらす。
「やぁっ……んああ」
「はっ。その声は腰にクるな……。ったく、自分がこんなに堪えしょうがないとは思わなかった」
「んぁ……まだ、そこ、だめぇ……イスベルク?」
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