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37-2
*引き続き、性的な表現を含みます。苦手な方は注意してください。
*R18要素あり。背後にご注意ください。
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ズンッ!と背後から挿入されその雄を締め付けてしまう。さんざん慣らされさきほどまで雄の形を咥え込んでいたそこは容易に受け入れてしまった。
「ぁあああっ」
「……くっ。ぁあ凄いぞ。絡みついて俺を離そうとしない」
「やぁ……洗ったのに……」
「また洗えばいい。ここなら汚れてもすぐに洗えるぞ」
ぐりぐりと擦り付けるようにグラインドさせられるともうダメだった。気持ちいイイ。良すぎてダメになりそうだ。ばちゅんばちゅんとお湯が波立ち喘ぎ声が浴室に響く。一つの淫らな生き物になったように。
「はぁ……おかしく……なる」
「なってしまえ……どうあってもお前はお前だ。俺の前ではお前は何者でもない。俺の半身だ」
ストンとその言葉が身に落ちた。そうか、オレはオレなのだ。名前がなんであれ今ここに存在してるオレはイスベルクの番であるオレなんだ。俺は立原陽向で、僕はルミエールで。
だがそのどれもがオレ自身なんだ。分ける必要なぞないのだと。
「ふっくく。俺の番は頼もしいな」
「へ?なに?オレのかんがえてることがわかるの?」
「ああ。繋がっているからな」
「え?じや。オレが、その」
「小説とか転生とかのことか?」
そんな、なんでもないことのように言うなんて?ぎゅっと後ろから抱きしめられる。二度と離さないというように。
「少しだけ他者よりも情報が多いだけだろう?お前は今ここで生きているのだから、此処がお前の世界であろう?違うのか?」
「違わない」
そうだ。違わない。その通りだ。イスベルクはいつだってオレが欲しい言葉をくれる。
「ふふ。そしてお前は今、龍の番でもある」
「龍の番?」
「そうだ。それに俺の精をその身に受け続けることで俺と同じ時間を生き続ける。もうヒトではない。だが決して後悔はさせないと誓う」
「同じ時間を一緒に?」
「そうだ」
イスベルクが耳元であまく囁く。もう一人ではないのだと。そうだ、オレ達は一緒に生きていくんだ。
「お前が望むなら子作りも可能だぞ」
「へ?……こ、子づく……りって?」
その行為はもうしてるじゃん!え?どっちが産むの?やっぱオレかな?ドキドキと鼓動が速くなる。
「ふふ。まずは存分に愛させてくれ」
「んぁ……イスベ……ルク。あいしてる」
止まっていた動きが緩やかに再開した。明日は一日ベットから動けないだろうなと思いながらも、愛しい番の願いは何度でも受け入れたくなるのだ。
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