3:大好きなお姉さまとひきこもります

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 また、そのひとことでピンときた。コンスタッドはエレノアに興味を持ってくれている。となれば、やはり真っ白いウェディングドレスに身を包み、彼の隣でやわらかく微笑む姉の姿を想像してしまう。 「おい、セシリア。何を考えている」  何も考えていません。そうとでも言うかのように、ぶんぶんと首を振る。 「あ、あの。サロンにご案内いたします」  すると彼は、一歩、一歩、優雅に階段を下りてきて、腕を差し出した。  わけがわからず、セシリアはコテンと首を横に倒す。 「こういうときは俺の腕をとるんだよ。コンスタッドがやっていただろ?」  どこからか先ほどのコンスタッドとエレノアのやりとりを見ていたにちがいない。  セシリアもそれを思い出し、小さな手でシオンの腕をつかんだ。  開放感あふれるサロンへと彼を案内すると「お茶の用意をしてきますので、お待ちください」と言って、また厨房へと向かった。  さすがにセシリアが言ったり来たりしている様子を見た使用人の一人が「私がお持ちしますよ」と言ってくれたので、セシリアは先にサロンへと戻ることにした。 「お待たせして申し訳ありません。今、お茶の用意が整いますので」
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