3:大好きなお姉さまとひきこもります

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 シオンとモリスが言い合っている間に、セシリアはお茶を淹れ、モリスの前に置いた。 「いやぁ。セッテに行って、新しい弟子を探そうと思ったんだけど。その前に力尽きてね。ここで倒れてたらしい」 「そうです。セシリアがモリスを拾って、連れてきました」 「おいおい。拾うって犬猫じゃないんだから」  そんなぼやきがシオンから聞こえた。 「ですが今は、セシリアの魔法の先生です」 「そうそう。ここで新しい弟子が見つかったのよ」  お茶をずびずび飲みながら、モリスが答えた。 「モリスにはここでさとうきび畑の管理をしてもらってます。魔法でぱぱっと風を起こしたり、水をやったりしてもらってます。モリスはすごいんですよ」  と、モリスを褒めようとすると、シオンは嫌そうな顔をした。
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