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不気味な笑顔
「わぁ!紗千の家広いね!!」
紗千の家は私の家から遠いから、家は行った事無かった。
「そう?ありがとう。」
「荷物はここに置いといてね。お腹空いたでしょ?アイスあるけど、何がいい?」
そう言われて、私は冷蔵庫に行った。
冷蔵庫には、沢山のアイスがあった。
「そうだなぁ。これにしよ。」
そう言って私は、バニラアイスを取った。
「じゃあ、そこの庭に椅子があるから、そこでアイス食べよ〜!」
「うん。」
あ、、そう言えばあの足音はいつの間にか消えていた。
「くぅ~体冷えるね。」
紗千は昔から寒がりだったからか、アイスを食べた時も体が冷えると言っていた。私は全くそんな気にはならない。
「紗千、お母さんは?」
「あ、言うの忘れてたんだけど、私のお母さん今年の6月に亡くなっちゃったんだ。」
「え!?そうだったんだ、、こんな事聞いちゃってごめんね。」
「ううん。そもそも、美縁は知らなかったじゃん笑」
紗千は笑いながら私に言ってきた。
、、だけど、私はその紗千の笑顔がどうも不気味に見えてしまった。
「じゃあ、紗千は誰と住んでるの?」
「叔母と住んでるの。」
「そうなんだ。挨拶したいな。」
「今仕事に行ってるから無理だよ。」
「いつ帰ってくるの?」
「う〜んいっつも夜中に帰ってくる。」
夜中!?じゃご飯ご飯は自分で作れるんだな、、
私なんか、昼くらいまでグースカグースカ寝てるのに。素直に尊敬する。
よし。あの事を聞こう。
「紗千、、?あのさ、、足音の事何か知ってるよね?」
紗千は肩がビクッとなるほど、驚いていた。
「え、、?なんの事?」
それは、とぼけているのか、本当に分からないのか曖昧な感じだった。
「紗千の家に着くまで足音聞こえたでしょ?」
「え?分からない、、」
「そんなはずっ」
─ピンポ~ン
チャイムが鳴った。
「は~い!」
「お手紙お届けに参りました〜」
「ありがとう御座います!」
「えっと、、叔母さん宛か」
スゴイな〜紗千は、私なんか誰か分からない人にチャイムされたら、自分で出れないのに。
「ねぇ美縁。今3時くらいだけど、早めにお風呂入って線香花火しない?」
「いいね!!やろう!」
「そうと決まればお風呂入ろう!」
「え?一緒に?」
「違うに決まってるじゃーん笑
先に、美縁が入って。」
「いいの?ありがとう」
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