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え?なんか?後ろに、、、
そう言われたので、お風呂に入った。
「え?お風呂広!」声に出るほど、紗千の家のお風呂は広かった。
逆に怖いな。
ザーザー
外はいつの間にか雨が降っていた。お風呂場に窓があったから、すぐ分かった。
「雨か、、」
ジャージャー
そう言えば、私のおばあちゃんが亡くなる前に、おばあちゃんが「お風呂場は、亡くなった人が来る場所さ...だから顔を洗う時、誰か分からない人に声を掛けられたら、絶対に返事をしたらいけないよ。もしかしたら...」とか何とか言ってた気がする。本当か分からないけど。
返事をしたらどうなるんだったっけ?
その重要な部分が忘れた。はぁ昔から記憶力は優れてないんだよな。
よし身体は洗い終わったから、頭洗うか〜
めんどくさいなぁ。
「ふ〜んふふ〜ん」(鼻歌)
「ねぇ!美縁ちゃん」
え?誰?紗千かな?
「あ、、え、、」
私は声を出せないくらい、驚いていた。
「美縁ちゃん!私だよ!紗千だよ!」
え?紗千?
でもその声は紗千より低くて、怖い感じがした。ふと、おばあちゃんが行った事を思い出した。
やっぱりダメだ返事したら。
そして、怯えながらもやっと頭を洗い終わった。思いきって後ろを振り返った。
「なんもいないじゃん。良かった」
1度怖い思いをしたので、洗顔は目の部分を避けて洗った。
「ふぅ。怖かったけど、お風呂気持ち良かったなぁ」
ふと、窓を見た。そしたら、
信じられない程の手形があった。
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