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「いや、でも、ああいうタイプってさ、自分が先に口先で謝ることで、こっちの謝罪封じてるとこない?」  なんなんだ、その偏見は。とも思ったものの、とりあえずと俺はまとめにかかった。  問題が停滞しているというのなら聞く気はあったが、改善しているのならもういいだろう。 「口先だけだろうが向こうが謝ったなら、そのタイミングでおまえも謝ったらよかっただろうが」 「やっぱ口先だけなんじゃん」 「いや、直接見たわけでもないから知らないけど」 「いや、だから、なんで、そんなに冷たいのって」  冷たい。この一、二週間で嫌というほど耳にした評価には、さすがにグサリとくるものがあった。言わないが。態度にも出さないが。 「見てもないのに適当なこと言うほうが無責任だろうが」 「そういうとこあるよね、先生。なんかすごい先生って感じ」  なぜか佐倉のほうが呆れたふうにそう言い、「時間取ってもらったんだから、報告しろって時枝がうるさくて」と連絡をしたいかにもな理由を明かし。「じゃあ、まぁ、そういうことなんで。ありがとうございました」という形式的な礼を残して通話は切れた。  なんとなく見つめてしまっていたスマホを置き、「なぁ」と富原に問いかける。 「ん?」 「俺って、そんなに冷たい……、いや、なんでもない」

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