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智春はシャツをまくりあげて噛みつき。
必死で声が漏れないように堪えていた。
後ろから乱暴に、力任せに押し込まれる激しい痛みに。
早く終わってくれとただ願うばかりで。
汗だか涙だか判らない水滴が頬を伝って、ポタポタと床に落ちる。
Gパンをずり降ろされ、剥き出しの下半身も。
汗と体液でベトついている。
いきなり。
髪を捕まれて振られ。シャツが口元から離れてしまった。
「うっううっ」
「なんだよ。その呻き声。
せめて、もう少しカワイイ声で泣けよ。
せっかく相手してやってんだからさあ」
「す、すみませ…」
壁に付いている手は汗で滑りそうで。
掴んで支えるモノは何も無く。ぶるぶると腕は震えてしまう。
「お。ココ開くワ。使えそうやで」
突然ドアが開き。
暗い部屋に、廊下の照明を背負った人影が入って来た。
そして。
一瞬息を飲んで。状況を把握すると。
そのまま引っ込んでドアを閉めた。
廊下に居る誰かに向かって話す声が、漏れ聞こえる。
部屋の2人に聞かせる為か。少し大きめの声で。
「あかんワ。
誰かタバコしたんやろ。めっちゃ臭う。
みんな嫌がるやろし。他の部屋探そうや」
智春に突っ込んでいた男は、ずるりと性器を抜くと。
八つ当たり気味に身体を押したので。
智春はみっともない姿で床に転がってしまう。
「ちっ!ホントに気が利かない奴だな。
鍵くらい閉めとけよ。
ったく。ムカつくっ。
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