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「お前、どういうつもりだ!」 となりの部屋のベッドで点滴を打たれていたウォンを引きずり下ろし、そのせいで針がすっぽ抜ける。 「ぐああっ!いって!」 「あーあー、まだ途中なのに…まあいいや」 今の今まで存在を忘れていた男によって汚された手紙を見て、サイラスは激昂した。 「おおシロ…あーそれな、悪かった。でも出ちまったもんは仕方ねえよ…」 まだ顔色の悪いウォンに構わずゲンコツを喰らわせ、クーガが止めに入った。 「母さん、だいたいはこのマヌケのせいだ。でもこいつもかわいそうな奴であることは確かだ。だから許してやってくれよ」 「ったく…お前うちに来ても今日は晩メシ抜きだからな。もう死ね、ホントに」 「死ねは言い過ぎだろっての。悪かったよ、許してくれ」 「君たちどーいう関係なの?」 ニシが点滴を片付けながら笑う。 「この手紙、エンさんがひとりで読ませてあげたらだって。だからウォンくん、もう起きあがれるな?我々はとなりでコーヒータイムにでもしよう。その前にウォンくん、ちょっとタバコ買ってきてくれ。てきとうな茶菓子も」 「チッ。先生まで俺にタカリやがって…」
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