星、見に行こう

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「クソォォォォォォォォォォ!!計画が台無しじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 突然日向が大声を出したことに、凛は驚いてびくりと肩を震わせる。すぐに「計画?」と聞き返していた。日向が凛の方を見る。その顔は真っ赤に染まっていた。 「……流星群見ながら好きだって言うつもりだったんだよ。告白ってロマンチックな方がいいんだろ?だから先輩に頼んで割引チケット貰ったんだよ」 両手で顔を覆って日向は項垂れる。凛は突然の告白に内心パニックに陥っていた。口からは「えっ?えっ?」と意味のない言葉が飛び出し、手が熱くなっていく頰を押さえる。 凛は日向のことを異性として意識したことは一度もなかった。一つ屋根の下にいても少女漫画のようにときめくことはない。日向のことは本当にただの幼なじみだった。ーーーこの告白を聞くまでは。 「また来年来ようよ。流星群が来るかどうかはわからないけど。その時にまた告白して」 そう凛が言うと、日向は勢いよく顔を上げた。そして凛の手は素早く掴まれる。
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