星、見に行こう

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テントの張り方など凛はわからない。日向もキャンプ経験者ではない。しかし、日向は「大丈夫!」と胸を張る。バイト先の先輩の親戚がキャンプ場を経営しており、そこの割引チケットを貰ったのだと日向は言った。 「グランピングってやつだから、テントとか準備しなくていいんだ。そういうわけで星見に行こうぜ」 それだけ言うと日向は走って行ってしまった。その後ろ姿をぼんやりと見ていた凛だったが、ニヤニヤしながら友人に話しかけられたことで我にかえる。 「凛、日向にデート誘われてるじゃん。付き合ってんの?」 「違うよ。あたしたちはただの幼なじみ!」 凛と日向の家は近所で、保育園から大学までずっと同じだ。喧嘩をすることもほとんどないためか、付き合っていると周りに勘違いされることも多い。 「男女の幼なじみでここまで仲がいいって珍しいと思うけどね〜」 「そう?普通だと思うけど」
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