第二章

16/32
前へ
/295ページ
次へ
 ローランはじっと噛みしめていたパンをやっと飲み込んだ。胸がつかえるように感じ、お茶をすする。同じ茶葉であっても、彼女の淹れるお茶は美味い。  どちらにしても、彼女の様子はもうしばらく見る必要がある。  食事を終えたローランは、銀トレイを手にすると椅子を軋ませて立ち上がった。
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!

487人が本棚に入れています
本棚に追加