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夏休みも最後の日を迎え、時間をもて余した僕達は、叔父さんの部屋に行った。
叔父さんはニートで、母親の年金をあてにして生きている寄生虫だ。
僕らがノックをする前に部屋から出てきた叔父さんは、よそ行きのTシャツとハーフパンツを身に着け、黒いボディーバッグを斜めに掛けていた。
「叔父さん、どこかに行くの?タイミー?」
「いや、脱毛だ」
「脱毛!?」
僕達の視線は示す合わすでもなく、叔父さんの生え際に集中した。
「叔父さん、(そこを)脱毛してたの!?」
「ああ、身だしなみってやつさ。最近は男がエステで脱毛するのも一般的だしな。ほら、ツルツルだろ?」
叔父さんはハーフパンツを捲りながら脛を見せた。
あ、そっちか……(びっくりした)。
「腕と脇は完全に脱毛済みだからな。あとはVラインだけだ」
「……腕や脇や脛は人から見えるから分かるけど、どうして叔父さんがVラインを気にするの?まさか、エステのお姉さんに自分の下半身を見せてセクハラする気じゃ……!?」
僕はまず浮かんだ疑問を叔父さんに率直にぶつけた。
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