チクッと殺人事件

5/10
前へ
/10ページ
次へ
「とっくに終わってるよ。夏休み最後の日の夜に紙粘土でペンギンの貯金箱を作って翌日に生乾きのまま学校に持っていってた叔父さんとは違うんだよ」 「姉さんから聞いたのか?余計なことを教えやがって……。あのな、ギリギリだから良い作品が産まれることもあるんだぞ?追い込まれた俺が作った生乾きのペンギンの貯金箱はそれはそれは精巧で素晴らしく……」 「その話しはどうでもいいから、エステの後に僕らをどこかに連れてってよ」 「自分から話を振っておいてどうでもいいとは何だ!……そうだな。脱毛は1時間くらいで終わるから、その後にイオンモールかならファミリーにでも行くか?」 「本当!?ありがとう、叔父さん!」 A男とB男とC子も叔父さんに感謝の念を示す。 「家の人にどこに行くのかちゃんと伝えとけよ?じゃあ、14時に駅前で待ち合わせな。変な奴が声を掛けてきても着いていくんじゃないぞ!」 ++ 脱毛を終えた叔父さんと駅で落ち合い、僕らは電車に乗ってならファミリーへと向かっていた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加