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「お主は使命を忘れたのか?」 私とミツキは共に手を取り合い、地球の平和を実現するために生まれてきた。 「わかってるよ〜ん」 「それは絶対違う」 「かわいい、かわいい、かわいい、かわいい」 「手鏡を見るでない」 「ねえ、ユミナ。私、アイドルになろうと思うんだ」 「脱線するべからず」 「してないよ〜。だってアイドルになれば、みんなの注目の的でしょ?私たちの使命も果たしやすくなるってもんじゃない。ユミナも一緒になろうよお」 「断る」 「どうしよう、一秒前よりかわいくなってる」 「手鏡から目を外せ」 頭が痛い。 このナルシストと一緒に使命を果たしていかねばならぬとは。 限りなく先行き不安である。 「はっ!」 「どうした?」 「私、気づいちゃった!」 「ようやくお主も覚醒したか?」 「鏡の中の左右反転の私もかわいいわ」 「ヤメレ」 「ねえユミナ、二人でかわいいの国を作ろう」 私は後悔している。大魔王時代にこの馬鹿を滅ぼしておかなかったことを。
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