広瀬やな

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広瀬やな

滞る人の流れ 炎天下の昼時 目の前を流れる矢作川 広瀬やなの屋根の下 鮎を求めて並ぶ人の姿 数えきれない程の人だかり 僕もそんな不特定多数の 人だかりに名前を記載された 物好き鮎好き 夏の暑さがジリジリと堪える 垂れる汗の玉の擽ったさが唯一の涼やかさ 広瀬やなについてから すでに30分が過ぎたが まだまだ席は開かない まだまだ並んでいる
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