玄関にて

6/6
前へ
/6ページ
次へ
俺は狂気のナイフに、自販機で買ったペットボトルの水をかけて 血を洗い流した。 そのうえで流れの早い大きな川へと軍手ごと捨てた。 警官の制服に血が付いてないか確かめる。 そうして離れた場所に置いてあった自転車で交番に戻った。 「巡回より、ただいま戻りました」 今夜の当番の相手である警官に告げる。 「ごくろうさん、何も無かったかい?」 「はい、異常なしです」 母さん、ただいま復讐を果たしてまいりました。 ――完――
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加