311回目

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311回目

これで最後…!覚悟を決める 勢いよく右のドアを開け、テーブルの上のリモコンを掴む プラスのボタンを長押しすると、爆音に変わる 同時にあるものを取ると、玄関前に戻って来た 来い! 「ただいま」 ガチャっと扉が開き、 先程と同じ男が同じ動作で突っ込んでくる 突きを右にかわすと、持ち出した 「ごま塩」を目に振りかけた 「ぐわっ!」 確実に左目を潰す 男がこちらを向くと、刀を振ってきた しゃがむと簡単に避けれる、 こっからの手は知ってる 体で覚えた、 相手の正面に回り、唾を飲んだ 刀が振られる 横! また来る 斜め、 斜め、 上から下、 最後に突き! 後ろに下がりつつ、 全てを完璧にかわした 口角が上がる 男はかなり驚いているだろう 右のドアを開けるとキッチンに通じる 台所に駆け込み 小麦粉を手に取った 男が入ってきて、駆け出してくる 予想通り! 小麦粉を前に差し出すと 刀で見事に破裂した、そこら中に粉が舞い見えなくなる 場所は把握してる、躊躇らったら死ぬ 包丁と、あるものを掴む… 潰した方の目の横をすり抜け、すぐそこの階段に急ぐ 階段の上り口に身を屈める 音量を上げたのは、どこに行ったか不明にするためだ 男も台所から出てくる、 「どこ行った!」 ここは二分の一だ!頼む! 男は、横の洗面所に駆け込んで行った 当たった! 背中が見える 憎しみの気持ちを込め すかさず包丁を投げ込む…って間違えた! スマホが飛んでいき、しかも外れた 派手な音がして男が振り向く マズい… 男が向かってくる 手元にあるのは、包丁とこれ… 包丁を投げても、弾き返されるだろう だったらもう! リスク覚悟で飛び込んだ、相手の刀は… 斜め! 足が削がれる感覚がした グッ! 燃えるように痛い だが、負傷はそれだけ、相手との距離は50cmもない やっと手から離せる…! 私は…Gを男の口にぶち込んだ できればやりたく無かった 汚え… 男は虫がいると理解すると、倒れ、その場で吐いた この機を逃すか! 覚悟はとっくに決まってる 心の中で叫び、 心臓に…包丁を突き立てた 何度も、何度も、 こんな目に合わせた怒りと憎しみが溢れ出す 動かなくなった体を見る 工夫し、考え、繰り返し、変えていく 私は、ゲームに勝った このに…
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