変わらない、同じ、いつも通り

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変わらない、同じ、いつも通り

私は玲子、高校1年生 何も変わらない、いつも通りの毎日に退屈している 真っ暗な6時半過ぎの部活帰り 秋の虫がうるさかった 足枷でも付いてるような重い足取りで玄関へ進み、 金色のドアノブを食いつくように掴み 自分に引き寄せた ため息とともに玄関を開ける 「ただいま~」 返事は帰ってこない 靴をテキトーに脱ぎ、リビングのドアを開け、 電気のスイッチを叩き、カバンをソファーにぶん投げる いつも通りの同じ、一連の流れを終える テーブルの上にはラップのかかった夕食と 少量のごま塩、また同じか… リモコンの赤いボタンをおすと 真っ暗な画面にカラフルな明かりが灯った 夕方のくだらないニュースをbgmに 手洗いに洗面台へと向かった
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