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仕事が終わり 冴島さんと居酒屋に来た。 「大丈夫?」 「……うん、なんとか」 北川さんが 私たちの働く 会社の大本である本社の社長の孫で 次期社長だと知って数週間 私は何も言わずに彼との関係に距離を置いた。 毎朝通勤で 使っていた バスを電車に変えて メッセージや 着信が来てもすべて無視している。 けれど 諦めることなく 毎日のようにメッセージをくれたり 電話をかけてくれる北川さんの優しさに胸が痛む。 .
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