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ただ
純粋に嬉しかった。
誠一さんが
自分のことを俺と呼ぶことが……
「もっと、私にだけ見せてください。色んな誠一さんを……」
「……たくっ。今の状況で、そんな可愛いこと言って、俺に壊されたいの?」
「っ」
どうしよう……
今一瞬、誠一さんになら
それでもいいと思ってしまう私がいて
「可愛すぎ」
気持ちを見透かされ
一気に恥ずかしさが込み上げてきた。
「もう、逃さない」
いつもは
草食系に見えていた彼の
内に隠されていた本当の彼を初めて知った夜
心の底から大好きな人に抱かれ
身体全身で幸せを感じ愛された幸せな瞬間だった。
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