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「ん……」 目を 覚ますと 横になったまま 片肘をつき自分の頭を支えた姿で 私のことを優しい瞳で見つめる誠一さんと目が合った。 「おはよう、奈央ちゃん」 「おはようございます……」 特別な朝。 特別な時間。 そして 私にとって特別な人。 誠一さんと出会って 私の世界はガラッと音を変え変わった。 心のどこかで 諦めかけていた 大好きな人と過ごす幸せの時間。 こんな 幸せな時間 もう二度と味わえないと思っていたから なんてことのない時間でさえ今の私には極上の幸せに感じた。 .
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