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寝室に
残された私は
力なくベッドに
横たわり天井を静かに見上げた。
「……カッコよすぎだよ……」
いまだに
彼の隣に
私がいてもいいのか
その答えは自分の中でも
全然、決まっていなくて悩んでいる私がいる。
けれど
私の身体は
昨日から今までの時間
彼からの
ありったけの愛を全身に教え込まれ
最初のように誠一さんから
離れるなんて選択ができなくなっていた。
「……このまま、現れませんように」
思えば最近
私の前に現れていない母。
どうかこのまま
何事もなく誠一さんとの時間を
幸せなまま過ごしていけますようにと
切に願うしか出来ない自分自身が情けなくて歯痒かった。
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