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私の身体は全身で
誠一さんと一緒にいたいと言っている。
でも
好きだからって
一緒にいたいからって
そんな簡単な理由だけで
私が彼の隣にいてもいいのか答えを見出せないでいた。
母のことだって
解決したわけではない。
そんな状況で私はこのまま
誠一さんの隣にい続けてもいいのかな……
「……なんでそんなに、奈央ちゃんは真面目なのかな」
「え?」
「いてもいいとか、悪いとか、そんなこといちいち頭で考える必要なんてない」
向かいの席に
座っていた誠一さんは
私の
隣の席へと座り直し
私の頬に手を伸ばし優しくそっと触れた。
「奈央ちゃん自身はどうしたいの?」
「わ、たしは……」
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