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楽しい時間は
あっという間に過ぎ
なんてことない会話を交わしながら
誠一さんが作ってくれた朝ごはんを食べ
ふたり
並んで台所に立ち
私がお皿を洗って
誠一さんが濡れたお皿を拭き
ふたりで協力して片付けを終えれば
あっという間に会社に行く時間が近づいていた。
「準備できた?」
「あ、はい」
「時間も時間だし会社まで車で送るよ」
「い、いえ!!私はバスで行くので大丈夫です!」
さすがに
次期社長と
社員の私が一緒にいるところを
他の人にみられたら色々と問題があるよね……
でも
内心
もう少しだけ
誠一さんと一緒にいたかったら
本当はすぐにでも頷きたくてたまらなかった。
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