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店に入ると少女はスタスタと歩きレーン先頭のBOX席に座った。
どうやらこの少女はこの店に来たことがあるようである。
席に着くとせっせとお茶の粉を湯飲みに入れてお湯を注いで僕の前に置いてくれた。そして液晶タブレットをテーブルに置いて注文を始めた。
「なあ、君の事なんだけどモーゼスって呼んでいいかい」
少女はコクンと頭を前に振った。
「僕の事はバクでいいよ」
今度は上目遣いで僕の顔をジ~っと見ている。
「だめなのかい?」
「オニイチャン」
かっ! カワイイ
抱き締めて頭をグチャグチャにしてやりたいくらい可愛い事を言われた。
本当の妹がいたら毎日がこんな感じなのかなと幻想してしまう。
そして僕はすでに彼女にメロメロである。
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