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「♬30秒後に確実に注文の品が到着します!」
寿司が来るアナウンスが流れた。30秒以上かかったなら文句を言われそうなアナウンスだ。
それにしてもモーゼスが勝手に注文してくれたので何が来るのかドキドキである。例え僕が嫌いなカニ味噌軍艦巻が出て来ても文句を言わず食べる決心はできている。
そうこうしていると奥の厨房と客席を隔てる暖簾から注文の品が顔を出し約30秒後に自分たちの前に到着した。
「え!」
到底寿司ネタとは思えない物がシャリの上に乗っていて、そして同じ皿が10皿もやって来た。
「何頼んだんだ?」
モーゼスが液晶タブレットで注文した寿司を指差す。
「最高級伊万里牛厚切りロースステーキの塩ダレ寿司か」
顔をコクンと前に振った。
1皿一貫で税込み2000円、それを10皿で2万円か、確かにこれは栄養が有りそうだな
モーゼスが嬉しそうに食べているので良しとすることにした。
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