080永住

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080永住

少し気にはなっていた 週を越えるごとに 彼女が僕の自宅に泊まる期間が長くなっていた 最初は金曜の昼に来て 日曜の夕方には帰る 次の週は月曜の夕方まで 次男と一緒に僕の自宅に泊まった 翌週は 月曜に次男に食事代の現金を渡し 彼女は水曜の夕方に帰った そして最終週 彼女も次男も丸々1週間 僕の自宅に泊まっていた この件の話を始めた時にも言ったが 僕自身はまったく気にしない むしろ嬉しいとすら思える まぁ彼女と愛し合えるのは 次男が居ない時のみ となったが そんなに問題視することではない そんな時 彼女から提案があった 次男の学校が始まっても 2人でここに住んでもいいか?と言う 何度も言うが 僕は気にしないし 問題もない むしろ嬉しい気持ちや ありがたい気持ちのほうが多い しかし彼女… いやそれよりも次男はどう思っているのだろう 彼女にとっては 自分の大切な人達に食事を作れる なによりも嬉しいことだろうし この家は凄い居心地が良いとも言っていた 仕事にも問題なく行ける それはまぁ 聞いていた話のように そうだろう 以前から布団のシーツなんかも含め この家の居心地の良さは聞いていた 実際 ここは彼女の自宅よりも広く キッチンも使いやすい 風呂や洗面も新しいタイプだ 問題は次男の気持ち
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