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「おほっ!?ぺろぺろしたい?」
「帰れ」
見ていた事に気付かれたが扉を閉めてやればすごすごと帰ってゆくのを見送り、今度は女性を家まで送ってやった。ブチブチ文句を言っているがなんて言われようが別に構わないし。だが俺をキモって言ったって事は三嶋の事なんて更に気持ち悪いって思うんじゃないか?アイツ本気みたいだし。
送り届けてから診療所へ帰れば三嶋の姿が無く、隣の家に明かりがついていたので合鍵を使って入ればトイレから声が聞こえて来る。
「うぅ…陽太さん。陽太さん。あぁ駄目だ収まらない…陽太さん陽太さん愛してます陽太さん!」
こいつ…俺が居るって絶対知らないよな??しばらくして呻き声が聞こえてしばらくしてから扉が開き三嶋が出てきたが、腕を組んで見ている俺と目が合うとそっとまた扉を閉めて中に籠った。
「出てこい」
「嫌です!嫌です嫌ですぅぅぅううう!!聞いてましたよね!!?うわぁぁぁあ!!陽太さんオカズに抜いてたのバレましたよね!陽太さん以外に手を出そうとしたの怒ってますよね!?うぅ…陽太さぁん…」
「出てこい!」
扉を蹴れば慌てて出てきた。ぐずぐずに泣いてるし、まだズボンの中はきつそうにしている。島民皆に好かれるような男が何で俺なんかを好きなんだか…呆れたように笑えば眼鏡を外して袖で涙を拭いていた。
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