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待っててくださいと言われ服を拭いて服を正し、桐箪笥を開けてゴソゴソと何かを探してから更にどこかへ行きしばらくして小さな木製の盆の上に封筒とペットボトルの水とゴムの箱を乗せて戻ってきて正座をされたので俺も正座をする。
「あのっ!僕その、妄想では何度も抱いていたんですが、実際は初めてなのでその…痛かったら言ってください!」
「痛ぇ」
「まだ触れてもいませんけど!!?」
「馬鹿かそんなでかいもん人の尻穴に入るわけねーだろ考えろ!」
「陽太さん…駄目…ですか…?」
くぅーんと捨てられた子犬のような目で見られ、グッと言葉に詰まる。俺も男だし腹を括るか…俺が深く息を吐き覚悟を決めれば三嶋は俺の肩を掴んでゆっくり唇が重ねられた。
そのままゆっくり服を脱がされてゆき、上を脱がされたかと思えば三嶋も唇を離して眼鏡を外して上を脱いでゆく。現れた肉体は思ったより筋肉質で可愛らしい顔とのアンバランスさにどこか惹かれてしまった俺が居たがハッとした。
「ちょっ、まずは風呂に入ってからにしないか?」
「ここまで来て待ては出来ません」
「三嶋ステイ!」
「うぅ…陽太さん…何でですか?汗の臭いですか?僕陽太さんの匂いならどんな匂いも好きなのに…」
ぴすぴす泣かれても俺はシャワーを浴びてからにしたい。初夜に汗臭いとか絶対嫌だ…と、思っていたが目に大粒の涙を浮かべる三嶋を見て、そんな事気にする柄でもねーなと思い自分から唇を重ねてやった。
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