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あれから一週間三嶋と一度も会わなくて、ふと壁掛けカレンダーを見れば確か今日新しい医者が来るって言ってたよなと思い出す。
別れくらい言ってやろうかと思い朝一で三嶋の家に行きインターホンを鳴らす。しばらくしても出てこなくて、腕を組んで出てくるまで待つ気でいれば足音が近付いてきて三嶋が出てきた。
「陽太…さん…?」
「今日島を出ていくのか?」
俺が聞いても俯いて答えない。俺も黙って見ていたが、三嶋がゆっくり口を開いた。
「う、嘘…なんです…」
「嘘?」
「僕が居なくなるって知ったら、陽太さん悲しんでくれるかな…って。ご、ごめんなさい嘘ついて」
泣きそうな顔で見るくらいなら嘘なんかつくなよ。イラッとしたのと同時にどこかホッとした自分に気がついた。俺…三嶋に居て欲しいのか…?
「おらちょっと中入れ」
「は、はい」
中に押し入れて俺も入り、扉を閉めて三嶋の頬に触れて唇を自分から重ねる。三嶋はおずおずと俺の腰に手を回してきて後頭部も押さえてきて舌を絡められる。
ねっとり舌が絡められていたかと思えば舌を音を立てて吸われ、ゾクッと震えてしまう。頬から手を離して首に手を回し、静かな空間に水音と吐息だけが聞こえてくる。
腰を押し付ければ三嶋のモノはすっかり硬くなっていて、俺が肩を掴んで押し離せば嫌がられたと思ったのかシュンとしていた。
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